48歳になったのでフルマラソンのタイムを更新しようと考えた(10)

前回からまたもや2ヶ月ほどが経過した。

インフルになったりすっちゃかめっちゃかであり、記録というよりも体と向き合ってベースの体力を上げていくことが重要なのではないかと思うようになった。

基礎体力をつけるのが先

「この目標を達成するためにこの練習をこなして」と考えること自体は悪いことではない。しかしながら程度というものがある。

仕事があってこその趣味であり、トレーニングである。

仕事を完遂するには体力が必要である。体力というのは筋力ということでも気力ということでもない。8時間無理なく集中して働ける力のことである。

まずは「8時間無理なく集中して働ける力」をもち、さらに「趣味にも手を出せる余剰の体力」をもつことで、初めて運動が趣味として成り立つ。

もちろん、仕事と運動では使う場所が違うので「体力」という一つのゲージで測るようなものではないが、全く別のものでもないので、仕事でヘトヘトであるにもかかわらず、運動でバッチリ追い込めるかというと、それは無茶な話である。

さてはて、この基礎体力とやらはどうやってつけたらいいのだろうか?

体力を減らさないという視点

体力をつけるということに真正面から取り組もうとしても、仕事をする体力なんてものは仕事をするだけではつかないのは、仕事をして疲れ果てている現状を見れば明らかなことだ。

食事や睡眠で本当のベースの「健康」というべき体力を手に入れたら、それを効率よく使っていくことを考えたい。

無理無茶は効率が悪いし、心穏やかじゃないのも体力をすり減らしそうだ。それに、物事を決めるのに一つ一つ熟考していてもこれまた疲れていくような気がする。あれがやだこれがやだと思い煩うのもメンタルが削られていく気がする。

これに対処するには、生活リズムと整えるということがよく言われている。

いわゆる朝活であったり、早寝早起きみたいなことを想像するだろうが、それは半分は正解だがそれが全てではない。早起きは体力をすり減らさない戦術の一つではあるが、それ自体はそんなに重要なことではない。

イメージするのは、ルーティーンというべきもので、起きる時間や起きてからすること、寝る前にすること寝る時間などをテンプレ化するということである。想定されるパターンもいくつかあるだろうから、それも設定しておく。

また、些事で思い悩むことのないように使う調味料や日用品は決めておくのも良い。

完全に固定化するとマンネリ化を招くのでよろしくないが、それでも1ヶ月は続けてそのときに見直すようにして現状にフィットさせていく工夫も必要だ。

競技スポーツは堅牢な生活習慣の上に築かれる

結局、体が資本なのだ。そして仕事で成果を出すことが優先されるのだ。

勤務態度や勤怠が悪いのに、趣味の競技スポーツの成績を残したところで、それは仕事ができない人間が他の世界でウサを晴らすようなもので、王道の在り方とは言えない。

また、仕事がちゃんとできて成果が残せていても、「これから走らなくてはいけない」「体幹が弱いから筋トレも欠かさないようにしないと」とプライベートで自らを追い込むようなことをしていると早晩仕事にも影響が出てくる。

まずは生活習慣をかためて、その上で趣味の運動の枠を用意する。枠というのは時間と体力の枠である。時間の枠はなかなか増やせないだろうが、体力の枠は運動負荷を上げることで確保することができる。

いずれも無理のない範囲で広げていくことである。ちょっと足りないくらいでもやりすぎだったりするので、ギリギリを狙うのはやめよう。

つまり最初からやりなおし

決まった時間に起きて、家事などのルーティーンをやって、仕事をして、帰ってからも同様に過ごす。チェックリストをつけて安定的にこなせるようにしながら、月ごとに見直して改善をはかる。

これはいままでもやってきたことではあるのだが、これと運動とはちょっと別のものだと思っていた。

しかし、考えを改めることにする。

基礎の基礎。健康でしっかり仕事ができて調子が良いというあたりを維持できて、トレーニングということを考えよう。それまでは運動をしないということではなく、体を整える範囲のものであって、競技能力を上げることは考慮しないということだ。

練習が十分にできていなくても、朝美味しくご飯が食べられて「これは終わったら筋肉痛かなぁ」とスタートラインに立つくらいでも、それは市民ランナーとしては大成功だと思う。

そうはいっても、やっていれば競技能力も上がってくるので、ベースを固めたらしっかりそこを踏み台にしていくという視点は忘れない。

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