不定愁訴とはズルい言葉だ

不定愁訴とは、いわゆる未病の状態であり、簡単に言ってしまえば、なんだかだるいということです。だるさのレベルも色々あれど、とにかく病名がついていない状態であることは確かなようです。

別に、「病気ではないのだから頑張れ」と言いたいわけではありません。病名があろうがなかろうが、とにかくつらいということには変わりません。

ただ、この不定愁訴という言葉が使われるとき、言い訳の材料としていることが多いのではないかと思います。少なくとも、心身の「身」のほうだけを見ているのではないでしょうか。

ちょっとわかりやすく、外傷を例に引くと、怪我をした指をじっと見つめて、「痛いなぁ痛いなぁ」と言っているのと同じような心境なのではないかということです。

やりたいことや、どうしてもやらなくてはいけないことがあるとき、多少の痛みは気にならないものです。

もちろん、自分の体の状態に耳を傾けて、手入れをして、無理なく運用していくことは大事でしょう。しかしそこに心が囚われてはいけないのです。

不定愁訴という言葉が自分の中である程度の割合を占めるようになってきたら、何をするために生きているのかを、ちょっと振り返りたい。

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