食べ物に関して、ちまたでいろんなことが言われている。
ただ、それはあまりにも視野が狭かったり、日本人には合わなかったり、年代が合わなかったり、運動習慣が違ったりするので、結論としては「人によって違う」の一言に尽きる。
だから、備忘録的に、自分のためにまとめておく。
考え方くらいは参考になるだろうが、導き出された食べ物については、他の人の参考にならないだろう。
そのつもりで見ていただけるとありがたい。
また用語の解説は話が脱線しまくるので省略する。適宜、各自で検索していただきたい。
いまのところ朝ごはんは食べない
朝ごはんを食べないことを、16時間断食とか一日二食と言ったり、欠食と言ったり、名称そのものに感情を感じる言い方が溢れるこの頃である。それとは別に朝は排泄の時間とも言われるが、これに関しては否定的な話は聞かない。どういうことなのか?
そもそも賛否それぞれの「朝ごはん」とはどの時間のどの状態で食べるものをいうのか?
次の2つは全く違う朝ごはんだと私は思う。
1つめは、朝5時に起きて、朝活的に活発に作業をして、トイレ行ったりして、それから食べる7時半の朝ごはん。
2つめは、朝7時に起きて、寝間着のまま用意して食べる7時半の朝ごはん。
さらに体の状態ということで言えば、睡眠時間も関わってくるだろうし、夜ごはんをいつ食べたのかということも重要だろう。それから、どんな仕事をしているのかということも影響する。
私の場合、朝が苦手なので、起きる時間が遅い。
だから、私が朝ごはんを食べるとなると、2つめのケースになってしまうので、この食べ方はしない。
しかしながら、朝5時に起きることができるようになって、トイレいったり、ジョギングしたりして、完全に覚醒状態になっているのであるならば、ちょっとくらい食べても良いと思っている。
ただ、それでもやはり朝は基本的に食べない。午前中にハーフマラソンの大会があっても食べないし、それだからこそ食べないまである。
朝ごはんを食べないと力が出ないという話もあるが、そもそも朝ごはんがそんなにすぐにエネルギーになるのだろうか?
消化吸収する時間があるとして、では消化吸収されたら食べ物が本当にそんなにすぐにエネルギーになるのだろうか?
ただたんに、消化吸収を確認できたから、別のところにあるエネルギー源を開放する許可を脳あたりが出しているに過ぎないのかもしれない。
それはそれで、無酸素の比率が非常に高い運動であれば、力がみなぎってくる感じで高いパフォーマンスが出せるとは思うが、私がやっているのは長時間の有酸素運動である。消化に力を使うことでパフォーマンスが落ちる。
基本的には朝は排泄優先。そのあとのスケジュールによっては食事をすることもある。
たとえば、今はちょっとお休みしているが、競泳の大会の場合、朝から夕方まで組を分けておこなわれるし、これは競技であるので有酸素運動と言われている水泳であっても、距離が短ければほとんど呼吸をしないので、無酸素運動であり爆発的な力を要求される。
こういう競技をしている場合は、結構ガッツリ糖質を入れておかないと、ハンガーノックを起こして脳が運動を止めてしまう。私自身、実際にレースでやらかしたこともある。
だから、一人ひとりの体の特性だけでなく、同じ人であっても、これから何をするのかによって最適と思われる食事は変わってくる。
世に意見を問うているすべての医者にそういう感性があると感じられないし、想定しているとも思えないので、そんな著者の背景を読みながら取り入れられそうなところを採用しているというのが私の実際である。
とくに、書籍となると奇抜な意見を言い切ったり、自分を権威や実績で大きく見せないと売れないという部分もあるので、本当に言いたいことが文章として現れているのかというと難しいところだ。
平均的な話をしたら、そんな全部平均なんて人は殆どいないので、誰にも当てはまらない話をしていることだってあると思っている。全部平均というのは異常だ。
話を戻すと、「いまのところ朝ごはんは食べない」というのは、今後は変えることもあるということだ。6時起き(+8時に自宅を出る)が習慣づけられたり、競泳のマスタースイミングを再開したりすれば、朝の排泄後にがっつり食事を摂る可能性はある。
肉は嗜好品
「実はあまり肉は好きではない」というと語弊があるが、沢山食べると調子が悪くなるので、毎日は食べない。消化が追いつかないといった感じ。
枝肉(臓器以外の肉を指すらしい)はあまり食べず、肉を食べるときはホルモンが多い。健康を考えてのことではなく、それが好きなのだ。
肉を食べないとタンパク質が不足すると考えられがちではあるが、人間の体というのは本当にその食べ物のタンパク質がそのまま筋肉とかに変わっているのだろうか?そんな取ってつけたような運用をしているのだろうか?まるで機械みたいではないか。
しかも遺伝子的には「タンパク質」といってもそれは人の概念であって人体としては知ったことではない。「人体としては、よくわからんタンパク質を個別に使えるように修正をするよりも、まとめてスクラッチビルドしたほうが安心安全迅速なのではないか?」と私のプログラミング脳がささやく・・・。
例えば牛は牧草だけで体を大きくし大量の乳を出す。タンパク質はどこから来たのか?
一説には元素変換が起きていると言われている。炭水化物からタンパク質に変換しているというのだ。
では人が牛肉を食べたときには何が起きているのかというと、タンパク質を一度炭水化物にしてからさらにタンパク質に変えているのだという。だから消化に時間がかかるのだとか。
なかなかの納得感。
ただ、納得したから肉をあまり食べないわけではない。そもそも肉をあまり食べないのだが、無理して食べる必要はないと思っているに過ぎない。
余談だが、牛乳についても、乳糖不耐症でお腹をすぐに下すので飲まないだけで、「実は牛乳のカルシウムを取り込むのに、体のカルシウムを余計に使うことになるから飲まないほうがいい」という情報は、無理して飲む必要がないという行動の理由になっているに過ぎない。そもそも中学生の後半の頃から、牛乳を飲むと調子が悪くなるのだ。
お漬け物が生命線かも
生野菜に含まれるファイトケミカルが良いと言われている。
加熱してしまうと壊れてしまうため、ファイトケミカルの摂取という点では温野菜は好ましくないと言われている。
温野菜は温野菜として摂り、ファイトケミカルのために生野菜が必要ということである。
そうはいっても、生野菜をキープしておくのは独り者にはなかなか骨である。冷凍でもファイトケミカルは壊れないとのことだが、レンチン加熱で壊れるので、自然解凍でストレスなくいただく方法は食感を問わないスムージーくらいだろうか。
これも体に良いから生野菜を食べるというよりも、あるとき突然「ボウルいっぱいのサラダが食べたい!」となることがあるので、生野菜に含まれている何かが私には足りていないと感じているまでのことだ。
そこでお漬け物である。
私はぬか漬けと酢漬けをよく作るが、生でいただけるのに日持ちもして、しかも発酵食品である。
塩の量が気になるかもしれないが、血圧を上げるのは塩化ナトリウムのみの精製された塩であって、自然塩では大して問題にならない。それに野菜にはカリウムが含まれるので余剰な塩は排出される。
もちろん、塩はなかなか良い塩を使っている。
そもそも私はエンディランス系のスポーツをしているし、湯船に浸かるのも大好きなので、汗として排出される塩分が多い。むしろ不足のほうを気にしているくらいだ。
主食は玄米じゃなくて混ぜもの
玄米を伝家の宝刀のように崇めることも多い。その一方で、フィチン酸とアブシシンの毒性の話もあるが、私が玄米を推さないのはそういうことではない。
なんといってもこの玄米、消化がしにくいのである。毎食玄米だとちょっと消化が追いつかない気がするのだ。それにクセがちょっと気になる。塩を入れればそのあたりも解消されはするのだが、やはり消化が厳しいので敬遠している。
そういうわけで、メインにしているのは白米だが、そこに十六穀米とバーリーマックス大麦を入れるのが基本となっている。最近は、発芽玄米を混ぜたりもしている。
この発芽玄米は、とても食べやすくて、これは玄米というカテゴリではないと思うが、それでも「混ぜもの」というポジションにしている。なんといってもお高い。毎食純粋な発芽玄米を食べるなんて贅沢の極み・・・。
もっぱらのお気に入りはおにぎりとのっけ弁。のっけ弁は会社に持っていくときは敢えて温めない。レジスタントスターチとして働いてもらうためだ。
おにぎりは自宅でも食べる。穀物以外にも、しらすを混ぜたり、薄く味をつけたきのこ類を混ぜたおにぎりは、巻かれた海苔とも相まって、なかなかの満足度である。コンビニサイズでストックしており、間食としても重宝している。
昔の日本の肉体労働者のようなご飯
主食はおにぎり、そこに漬け物と味噌汁。のっけ弁のときは乗っかっているものが主菜となるが、おにぎりのときは主菜がないことも多い。
漬け物は自分で漬けているので塩加減は自在。市販のものと食べ比べてみると、塩はかなり控えめで出汁と酢が強い。サラダ感覚で食べられるように塩気を調整している。
食事にはなるべく季節の野菜を使うようにしていて、年中同じ野菜を食べるのは控えている。
だいたい、なにも考えないときはこれが基本である。
たまにパスタやカレー、ラーメンなども食べるが、食べたいと思って食べるのであって「ラーメンでいいや」ということはまずない。
パンもたまに食べるが、ホームベーカリーで生地から作るので、「パンでいいや」ということもない。
普段の食事とご褒美の食事と分けているところはあると思う。毎食を楽しみにしているわけではないということだ。ケとハレを分けているということになるだろう。
薬味や味変の調味料は大事にする
薬味や調味料を追加すると栄養面での効果が大きくなるが、そもそも満足度が高くなるのでやったほうがよい。
具体的には、大根おろしを添えたり、ネギを添えたり、七味をかけたり、レモンを絞ったりということだ。
薬味自体の栄養素だけでなく、食べ合わせで消化吸収が良くなることが多く、しかも美味しく感じるので、手間ではあるがそのひと手間で「丁寧な生活」をしている気分になれる。
焼いたサンマに醤油をかけるだけではなく、大根おろしとポン酢という食べ方を用意したり、お茶漬けに青ネギとわさびとか、揚げ物にレタスやキャベツとレモンを添えるとか、そういうところが実は効いてくる。
彩りと香りも大切な要素である。食べる人の気持ちは消化吸収にも大きく影響を与える。
「気持ちの問題」という言い方は「気持ち」の力を過小評価するような文脈で使われることが多いが、振られた直後の「気持ち」が食欲に直結しているのはよく分かるだろう。
すべての食事に娯楽としての楽しみを感じるのは、ちょっと道楽がすぎると思うが、少し気分が上がってじわりと感謝できる工夫は、いわゆるQOLにも貢献すると思う。
最後に
「体の声を聞く」というが、ただ単に食欲に負けて怠惰の中に生きているだけになっていることもある。
内面を見ていくだけでなく、引いたところから自分を見ることも大切だ。
「こんなに間食がしたくなるということは、食事の中で足りていないものがあるのではないか?」という考察が生まれるには客観性も必要ということだ。
そしてずっと食べ物のことを考えていてもいけない。
体を維持していくために食べ物があるのであって、人生の目的はまた別にあるのだから。