人のマウントを取ろうとすると足元、すなわち自分のことが疎かになりがちである。
また、そんな半腰で浮ついた姿勢だと悪目立ちをしてしまう。大きな声で自分を誇れば、面白く思わない輩も増えるであろう。そうするとその疎かな足元が狙われるようになる。
静かに着実に己を鍛錬していれば、たとえ弱くとも次第に強靭になるだろうし、そもそも目立たなければ足をかけようという輩も現れない。
ある種の自信のなさから、声を張って自分を強く見せようとしているのかもしれないが、周囲からは張子の虎であることを一瞬で見抜かれて、後々恥を書き続けることになるのだ。
若い頃はまだよい。
人生の木枯らしが吹く頃にそのような態度が染み付いているともはや絶望的である。心をくらりと変え、ただひたすらに精進するしか道はない。
良き導きがあらんことを切に願う。