「生活改善の棚卸し」で「禁酒をしない理由が分からない!」くらいのテンションで始めた禁酒ですが、思うほど楽ではないことが分かりました。
「体内で起こっている現象なので意志の問題ではない」という話もありますが、意志の持ち方で脳内物質の分泌も変わるので、究極のところ意志の問題だとは思います。
とはいえ、気合いの一辺倒で突っ込んでいくのも限界というか、向き不向きがあると思いますので、メリットをちらつかせながら頑張りたいと思います。
禁酒で何が起こるのか
禁酒によって何が起こるのかは、まさにその人次第なのですが、私に起きているのはあまり楽しいことではありません。
まずは不眠です。
全く眠れなくなりました。もちろん、ある程度の運動もしていますし、夕方以降にカフェインを摂取していません。なかなか寝付けず、寝ても2時間程度で目が覚めてしまいます。
それからうつ状態(ネガティブ思考に入りやすく、気力がわかず、不安感に襲われる)です。
そもそも、うつ病を経験しているのですが、それがぶり返したのではなく、お酒がある状態でバランスをとっていたものが、いきなり抜けることでバランスが崩れるようです。
後期離脱症状が出る時点でヤバイ
連続飲酒をしたり、記憶をなくしたりといったことはなくても、こういった離脱症状が出る時点でダウンレギュレーションされているといえます。
つまり、お酒がある生活が普通になってしまっていたということです。
恒常的に肝臓を痛めつけているわけですから、脳内物質はバランスが取れていたとしても緩やかに健康状態を損なうのは自明というわけです。
水から沸かすと茹で上がる蛙の話がありますが、まさにそういった状況でしょう。いまはぬるまゆ湯から抜け出て「寒い」といっている蛙なのかもしれません。
飲酒のせいと思われる不調
先に言っておくと、飲酒をしているせいか不眠症ではないです。睡眠薬も実はアルコールと同じで体を弛緩させるだけらしいので、気づいていないけれどお酒でなんとかなっているだけかもしれません。
ひとつめは、爪の様子がおかしいということです。
最近は割とマシになってきたのですが、爪が薄く、そして反ってしまって、白いところがやたらと増えてものが引っかかって爪がめくれるようになったので、かなりの深爪をしています。爪の色が良くない指もあります。
爪は肝臓のバロメータといいますので、肝臓が弱っているせいでおかしくなっているのではないでしょうか。
ふたつめは、静電気体質です。
凄まじい静電気体質で、冬になると水や改札のICカードのタッチパネルにも放電します。体からの放電でPCモニターの電源を落としてしまったことも何度かあります。
そもそも乾燥しやすい体質なのだとは思いますが、アルコールによる利尿作用により、体内の水分が不足してしまって、より帯電が進んでいるのではないかと思います。ただ、最近は水分が足りないのが原因ではないかと思って保水に努めているので、かなり改善はされてきています。
みっつめは、朝の食欲不振です。
そもそも朝ごはんを食べないのですが、それはお酒のせいかもしれません。内臓(特に肝臓)が疲れているために食欲がわかないのでしょう。
これは実は勤怠や午前中に行われる競技会の記録にも影響を与えているかもしれません。
今後の方針
体がダウンレギュレーションされてしまっていて、飲酒の習慣をやめるのに苦痛を伴うのであれば、これはアルコール依存症といって差し支えないかと思います。
ただ、アルコール外来にいくにしても、金銭や時間の面で抵抗があります。
また、病気の特性上、心療内科と一緒になっていることが多く、つまりは予約が非常に取りにくく・・・と、うつで通院していたときのことを思い出してしまうのもためらう1つの要因になっています。
それに、薬でなんとかできるものではなく、単に「意志の問題」というと語弊がありますが、それでもやはり向き合いながらうまくたちまわるしかないので、結局は「強い意志の力と巧みな戦術」になるかと思います。
そうすると朝や夜にやっているマインドフルネスなどのルーティンを強化して、書籍などを読んで戦術を身につけるという地道な努力をするのが、最善策になるのかもしれません。
結局、私はギャンブル・タバコ・酒の依存症だったわけで、最終的には全部やめないと自分の納得ができる人生が送れなかった・・・というか、これで酒をやめれば、かつて自分には絶対に無理だと思っていたまっとうな人生が始まるのかもしれません。
そう考えれば、これは治療などではなくチャレンジですね。