前回((駄文)食生活のこと)に引き続いて、今度は運動のことについて考えてみたい。
運動と一括りにしようと思ったが、スポーツの趣味がいくつかあって、量が膨大になりそうなので、まずはマラソンについて考えたい。
適切な運動量
運動については「毎日走ったほうがいい」とか「いやいや2・3日に1回長距離を走ったほうがいい」とかベースの体力を無視した論争が繰り広げられているが、不毛である。それに走る以外の行動が加味されていない。これではもはや、何の話をしているのか分からないレベルである。
私はデスクワークが中心であり、めったに出歩かないので、通勤だけでは3000歩程度になってしまう。これでは2・3日に1回走ったとしても、そもそもの運動レベルが低いのではないかと思う。
厚生労働省が推奨している1日の歩数が9,000歩以上らしいのだが、少なくともこの程度の運動レベルを毎日続けられるようになってから、2・3日に1回長距離を走るようにしたらいいのではないかと思う。
が、ここにも罠がある。
私の場合、1日1万歩計上するには4km程度追加で歩く必要があるのだ。すなわち、毎日3キロ程度走ったところで、それは1日に必要な運動レベルでしかないので、走力をあげるにはまた別の運動が必要なのではないかということである。
ここでまたもやもやしてくる。
- 毎日超えておかなくてはいけない運動の閾値はあるのか?
- 極端な話、ふだんは寝たきりで2・3日に1回10kmを走る程度で何が期待できるのか?
- そもそも「走る」というのは負荷レベルによってどのような違いがあるのか?
これはランニングフォームの問題も心肺機能の問題も筋力の問題もあるので、いろいろな視点から自分で試してみるしか無いと思う。
ただ、気をつけたいのは、タイムを目標にしないということだ。トレーニングそのものが楽しくないと努力とか根性なんてものを言い出しかねないし、そんなアプローチでやっているものが生涯スポーツだとは思えない。
2~3年続いたからこれからも一生続くわけではない。そんな期間だったらブラック企業での勤務だって続く。そんなことよりも70歳くらいになっても楽しめているかのほうが重要なのである。
そういうことを考えると、プロアスリートを指導している人の話をそのまま聞いても役に立たないどころか、つらくなってやめてしまうこともあるだろう。彼らは「速く走るための指導者」であって「生涯スポーツとして楽しむためのスペシャリスト」ではないのだ。
個人的には、60代くらいでスポーツを楽しんでいる人の話を聞くほうが、老化との対話の仕方など参考になることも多い。
日常生活への組み入れ方
トレッドミルもいいが、一人でそればかりではやはり楽しくない。一人で走るときは、外を走ったほうが楽しいことも多い。
一番効率的だと思われるのは帰宅ランである。
エニタイムフィットネスを契約しているので、着替えてそこから走って帰ることもできるし、ランステにして荷物を置いておくこともできる。
帰宅ランとなれば、きている服をカバンに詰めて、それを持って(背負って)帰ることになる。
ただ、私の場合、これはポリシーの問題なのだが、ジャケットと革靴は外せない。そして、これをカバンに詰めて帰るのは、シワやら重量(容量)の面で厳しい。
ジャケットと革靴を身につけているだけで、一定の信頼を手軽に獲得することができるので、活用しない手はない。ドレスコードとは「私はここをパブリックでフォーマルな場だと思っていますよ」という認識を示していると思っていて、ここを崩すのは避けたい。世の中の扱いが結構違うものなのだ。
いま、ここで頭を悩ませている。
以前はドレスコードに重きを置いておらず、登山用のリュックと真っ黒なランニングシューズであっても、ワイシャツを着ていればいいだろうと思っていたので、結構な頻度で帰宅ランをしていたが、今はそうもいかない。
だからといって潤沢な時間があるわけでもなく、帰宅ランの魅力には抗いがたい。ここには「ジムも契約しているので活用したい」という気持ちもあるとは思う。
デイリーの運動量を会社の昼休みにトレッドミルすることで満たして、帰宅ランを月に2回程度の中規模なイベントごとにしてしまうのもありだとは思う。
結構悩ましくもあり、最適解を出すのに苦慮している。