ウツから完全に立ち直るために始めたこと

完全に復活してからだと、これまでのつらさとか忘れてしまってどうでも良くなると思ったので、完全復活の目処がたった今、誰かの役に立つのではないかと思い、書き記しておくことにしました。

今の会社に2004年に入社したとき、すでに万全の状態ではありませんでした。

前職は、週100時間程度の労働を半年続けたあと、蒸発するカタチで退職しました。
※1日の睡眠が夕方と早朝の2回で合わせて3時間で、日曜日だけは自宅に帰って一日中寝ていました。

1年半ほど引きこもりをしたあとの社会復帰でした。
※1年半ほどアスガルドの廃プレイヤーをしていました。

時間が気力と体力を回復させただけで、マインドセットは変わっていないため、根本的な解決はしていませんでした。
様子がおかしくなってきたのは2008年くらいからでしょうか。独身ながらマンションを買ったあたりからです。
ちょっと記録を調べたら、少なくとも2010年には心療内科にお世話になっていました。

いろんな部署をまわり、今の部署に落ち着いたのが2013年1月からで、本格的に治療が始められたのもこの部署にきてからになります。それまでは、厄介払いの部署たらい回しという印象を私は受けていました。ウツであることを歴代の上司から責められているように感じていました。

当時の上司はこれを見ると面食らうかもしれませんが、責められたように感じるたびに自殺したくなりました。
そして「すみません」が口癖になっていきました・・・。

これがいいことなのかは分かりませんが、今の上司は頻繁に面談の機会を作り、うまくやっていく方法を模索してくれました。
行き過ぎて、上司が治療に干渉するようなことも感情的になることもありましたが、打てる手立てをすべて打ってくれました。

激しい運動

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マスターズスイミングを始めました。
これは早い段階から「運動することは心身のバランスを保つのには有効」と考えていたので、運動はしていたのですが、プールサイドでスカウト?されたことをきっかけに、そのジムのマスターズチームに参加しました。
しっかりカラダを作っていけば、ココロも強靭になるのではないかと考えたのです。

実際はそんなに甘いものではありませんでした。
たとえるならば、受験を控えているのに部活で大会に出ているようなものでした。

カラダを鍛えてココロを強くするというのは、理にかなっているように見えますが、元の生活が不安定なのに、うまく出来るわけがなかったのです。カラダを極端に強くするためには、ココロもある程度強くないと叶わないことなのです。

ただし、カラダは筋肉質になりました。体力もつきました。知り合いもできました。

マスターズスイミングがいけないというわけではなく、ガチでタイムと向きあう本気度が、そのときの状況には相応しくなかったというだけのことです。仕事をしながら、ガチで向き合うには、集中力やら勤勉さやら、色々なものが必要であったのですが、ウツを治そうというときにやることではありませんでした。

現在は、金銭的な理由により活動を停止していますが、自宅で筋トレや踏み台昇降などお金のかからない運動を続けています。

踏み台昇降で足腰ができてきたので、ずっと苦手だったジョギングを始めようと考えています。
でも、水泳は好きなので、家計がやりくりできたらすぐにでも戻りたいというのが本当のところです。

禁煙

長い休職に入り、こんな時しか無いからと小笠原諸島に行くことにしました。
そのタイミングに合わせて禁煙を始めました。

「クズで根性がない」わけではないことを禁煙ということで証明して自信を持ちたかったというのが、動機としては一番でした。健康がどうこうとか、寝付きがどうこうとか、そんなことじゃ私は禁煙なんてできません。

2013年10月からはじめ、2015年7月現在まで継続中です。

ライフログ

休職中、寝たいときに寝て、食べたいときに食べて、気力と体力を回復させていきました。
休職して最初にやるべきことは、「何もするな」です。カラダの声をきくのが、休職中の仕事です。考えたらだめです。

ただ、ひとしきりそんな生活を堪能すると生活リズムを整えたくなります。

そこで、グーグルカレンダーに「起きた時間」や「寝た時間」、「ごはんの回数」などを記録するようになりました。いきなり全部記録するのは負荷が高いので、毎日記録するクセがついてから、項目を増やしました。
また、やった時間とかやったやらないの記録だけでなく、「一日全体の気分」や「睡眠の満足度」もつけました。

このログを見て、体調や気分が良くないときの前兆を見つけたり、対策を立てたりしました。
今となれば細かすぎて逆効果なのでは?とは思いますが、「自分を知る」という方向に向かっているので、「自分をクズだと思って叱咤してしまう」タイプの取っ掛かりとしては、まあ順当だと思います。

今は、睡眠障害も無くなって睡眠時間に気を使う必要もなくなってきたので、デイリールーティンの成果を記録しています。

モーニングページ

日記とは違い、思ったことをただただ書き連ねるだけのものです。
自分のもやもやしている気持ちを文章にすることによって、客観的にみようというものです。
文章にすること自体に意味があり、すぐに読み返したり、分析したりするものではありません。

モーニングページの効能や活用の仕方については書籍がでています。

呼吸法

呼吸は、「生きていくためには必須の行動でありながら自分の意志でコントロールできる」ということで、色々試してみました。

悲しい時は悲しい呼吸をしているし、楽しい時は楽しい呼吸をしている・・・ということや、あとはシステマの呼吸法なども書籍で読みました。

私にとっては、何かを根本的に解決できたり、乗り越えられたりするものではありませんでしたが、後に出てくる「読経」や「瞑想」には深く関係していて、ここで得られた知識は無駄になってはいません。

集中をするためには、まずは呼吸を整えるところから始めます。

読経

以前はなんとはなしにあげたりあげなかったりしていましたが、今は瞑想前に呼吸を整え、気持ちを整えるためにあげています。

読み上げ方も、本の朗読のように感情をのせるのではなく、意志をのせる?ように、細かい抑揚をつけなくなりました。
乱暴に表現すると、百人一首のように読み上げるようになりました。

読書

いつのまにか読書習慣が抜けていたのでKindleを買って本(のデータ)を持ち歩くようになりました。
多読家ではありませんので量は多くないですが、ひとつきに10冊以上は読んでいます。

以前読んだ本を繰り返して読んだり、興味ある事柄について4冊ほど買って一気に読んだりして、何かを勉強するかのように読んでいます。

瞑想

5~10分程度の数息観がメインです。つまり、初歩の初歩をやっています。
集中力を高めたり、自分が余計なことを考えていることに気がつけるようになります。

初歩の初歩とはいえ、雑念に引っ張られて座っているあいだじゅう余計なことばかりを考えていると、体調が悪くなったりするので、座ればいいわけではありません。雑念が浮かんだら払うというやり方を知っておいたほうがよいでしょう。

そうでないと、ベッドの中で悶々と眠れぬ夜を過ごしているのと全く変わりありません。

倹約

休職中は給料の2/3の手当がでますが、生きていくのには十分ではありません。

また休職に入る前に有給休暇を0にするので、復職したときには有給休暇がなく、体調を崩すとそのままサラリーがゴリゴリと削られます。

結果的に住宅ローンを組んだときの年収の半分以下になってしまいました。
手取りにおける住宅ローンの比率も50%になってしまいました。
生活費をやむにやまれずクレジットカードから捻出することになりました。

やむにやまれず始めた倹約ですが、家計簿をつけて今の状態をチェックして、スマホやフィットネスクラブなどの固定費を根こそぎ削った結果、収支があうところまできました。
ボーナスという名の天引きサラリーで、借金の元本をけずりながら、月々の支払いに耐えていくという感じになります。
マスターズスイミングに復帰する目処はまだたっていません・・・。

業務スーパーも活用しています。自作弁当毎日持って行っていますし、現金を使う日はスーパーで買い物をするか、息抜きの外食くらいで飲み物も毎日用意しています。

完済には5年位かかってしまうのではないでしょうか・・・。ただ、年収が最盛期に戻れば1年くらいで返ってしまう計算にもなります。身の振り方も含め、今一番の課題です。

半身浴

ぬるま湯に30分以上つかります。ドリンクも用意しておきます。頭皮も汗だくになります。

余計な油脂やら毛穴の汚れなどは汗が洗い流してくれるので、半身浴をしたときは石鹸もシャンプーも使いません。
血行がよくなり、肌の調子がよくなり、寝付きは・・・どうでしょう?

ただ、当然のことながら、浴槽はすごく汚れます。

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