運動の「やりすぎ」は頻度では決まらない
「無理はしないほうがいい」とか「疲れたときはしっかり休む」とか色々運動を抑止するような話をききます。(運動を習慣にしていない人からしか聞いたことがありませんが。)
ただ、1日30分~1時間程度の運動はどう考えても「無理」ではありません。また、仕事で疲れているのだって私の場合はデスクワークなのだから、体を休める必要は無いでしょう。
もちろん、30分であっても、高い負荷をかけることはできますし、それがやりすぎの場合もあります。また、運動のためとはいえ、混んだプールでは逆にストレスがたまるかもしれません。
では、踏み台昇降を30分ならどうでしょうか?もっと緩くして、ウォーキング30分なら?これは3キロ程度のお散歩ですよ?
問題は運動の質であって、頻度は毎日のほうがよいはずです。
なぜならば、我々の先祖は生きるために毎日体を動かしていましたし、まったく体を動かさなくても生きていくことができるようになったのも、ここ100年くらいなものです。
運動を習慣にしていれば、負荷に慣れていくものです。何も運動していない人にとってはとんでもない負荷に見えても、「やっている当人は笑顔でこなせるレベルの負荷」ということは普通にあるわけです。
運動習慣のない人の「自分を正当化するためのやっかみのような発言」に耳を貸す必要はありません。
トレッドミルを活用
私のジョギングの負荷の基準は「鼻呼吸で済むレベル」です。トレッドミルの1キロ6分39秒ペース(時速9キロ)でちょうどいい感じです。(つまり、ハアハアいいながら走りません。)
ちなみに傾斜は平均で2%ついています。
ジムにあるのはコースを選ぶとトレイルの映像が流れるタイプのトレッドミルで、その映像になんとなく合わせた感じで傾斜が変わります。
速度は自動では変わりませんが(危ないですからね)、傾斜は自動で変えてくれるので、負荷に変化があってなかなかよいです。
この感じで10キロくらいはいけます。
これ以上の距離を鼻呼吸だけで走るとなると、走るフォームを工夫するか、スピードを落とすかしないと難しい感じです。
多分、フォームを工夫したほうが今後のためにも良いとは思っています。
いままであまりトレッドミルは使ってこなかったのですが、意外とみなさんさっさと切り上げていくので、プールよりは快適に運動ができます。(プールは壁に張り付いて動かない人が結構います。とっととコースをあけてほしいです・・・。)
ちょっとしたランニングフリークになると「いやートレッドミルと実際に外を走るのとでは違うからなぁ」とかドヤ顔で言ってくる人もいますが、レースで勝つための練習ではないので、気にしなくて良しです。
これなら、毎日できるかなぁと思います。
トレーニングと処方箋は分ける
運動には目的があったほうが長続きするという話もありますが、運動自体が目的なのが処方箋です。
一方、トレーニングというのは、なにかのレースに向けての強化になります。
目的が全然違うので、処方箋としての運動とトレーニングとしての運動は分ける必要があります。
具体的にはどういうアプローチをするのかというと、処方箋優先です。
つまり、さきに処方箋としての運動をしっかりやったあとで、そのうえにトレーニングとしての運動を重ねていきます。トレーニングとしての運動をしたから、処方箋としての運動はOKとはしないという方針です。
これはどういうことかというと、二足の草鞋は禁止という自戒です。
レースに対してガッツリとタイムなどを見ながら調整をかけようとすると、本業の仕事との二足の草鞋のようになってしまいます。のめり込みすぎて立ち位置を見失うのです。
だから、「ここまでは本業の助けになる大事な運動」「ここからは趣味でやるトレーニング」というのをしっかりわけておかないと両方だめになるのです。
当たり前ですね。
本業でしか収入は得ることができないので、本業のパフォーマンスが落ちてしまえば、レースとやらに使えるお金も時間も体力もなくなっていくわけです。おそらく、気力もなくなります。
その辺のプライオリティはしっかりしておきましょう。
運動を習慣にしたきっかけを忘れないで
なんのために運動をしているのかということは肝に銘じておいてください。
勝つためにやっているのではなく、人生を豊かにするためにしているはずなのです。イライラをなくしたり、気分良く朝を迎えるためにはじめたのです。
そこにストイックさは要りません。
ちょっとした自信のために、期間を区切って頑張るのはありでしょう。そういうのも楽しいと思います。
ただ、もう体は衰えていくのです。
筋力も60歳くらいまでなら発達するとは言いますが、記録とかそういうことをモチベーションにする時期は過ぎたのです。
そういう面で、やり過ぎには注意なのです。
何かの数字に残る成果のためにやる運動は、処方箋ではなく趣味です。運動自体をライフワークにすることが大切なのです。