「筋トレをするぞ」と意気込んで、身体を壊している人がなんと多いことか・・・。
こうやって人はだんだん運動をしなくなるんですね。
可動域を知ろう
身体がかたいと感じる状態というのは、柔軟をしている方向と逆の方向に力がかかっている状態です。
どういうことかというと、「これ以上曲げるとやばい」と感じて身体が抵抗している状態です。
当然、力が入っている状態になります。
また、この柔軟というスジを伸ばす動作は、交感神経を活発にします。
つまり、緊張をするのです。
準備運動と称して、アキレス腱のばしなどをすると、かえって怪我をすることが知られています。
準備運動は関節を緩める運動をするというのが、いまや主流となっているようです。
話がそれました。
この可動域ぎりぎりあたりで力を入れると、簡単に怪我をします。
力が拮抗しているところに別のベクトルで力を加えると簡単に壊れてしまうということです。
昔、運動をしていてそのイメージがある人ほど、今の自分の身体の可動域を知るべきなのです。
部活以来20年ぶりの運動で、開始5分で怪我をして救急車に運ばれるなんてことはよくあることです。
負荷より習慣
身体というものは日々の生活習慣にそくしたものになります。
引越し屋さんは毎日のその労働に適した身体になるでしょうし、デスクワークがメインならそれ相応の身体になるでしょう。
だから、瞬間的な負荷をかける時間を決めてやるよりも、求めている身体になる生活習慣にするほうが長続きするし、維持も可能になるのです。
3ヶ月頑張って結果にコミットしたところで、1年後にはだるんだるんでは、単に極端な生活を送っただけで、健康にも悪そうです。
はじめにやるべきは、手に入れたい身体にふさわしい生活習慣を知ることなのです。
具体的には
スポーツを楽しむことです。
月2回フットサルをすると決めてそれに出ていると、どうしても体力が追いつかないので、日常で補強をすることになります。
すると、月2回フットサルを楽しむための身体になっていくわけです。
あるいは、ランナーの身体に憧れるのであれば、マラソンのレースにエントリーしてしまったらどうでしょうか。
もちろん、いきなりすぐにフルマラソンは無理でしょう。
そこは大人なのだから、しっかり本を読むなり勉強して、どういうステップアップがよいのかを探りましょう。
「~が鍛えられる運動」だけを見ていてもゴールが適当ならばバランスが悪い身体にならざるを得ません。
腹筋はあれど体幹はなく、肩も細々で膝も足首も弱い・・・なんて、何に使う身体なんですかという話です。
「毎日、リビングで100回腹筋を最速でできる身体」にニーズがあるのかどうか・・・。
やり過ぎに注意
これは自戒もあります。
プロのアスリートではないので、キリキリカリカリするようでは、本業に影響を与えます。
精神衛生的にも健康にもよくありません。
もちろん、プロに転向する人もいるでしょうし、それが望みというのは悪いことではありません。
ただ、自分は何を重要視しているのかを見失わないようにしたいものです。